年齢不問の薬剤師募集の背景
薬剤師を募集する雇用先の多くが年齢不問としていますが、その背景に薬剤師の必要性が明らかになっています。病院や調剤薬局など薬のある場所には必ず存在する薬剤師、今はドラッグストアにも1人は薬剤師を置かなければいけない法律がありますので、病院や薬局の数だけ薬剤師は必要になるのです。薬剤師免許を持っているすべてのひとが薬剤師として働いているわけではないので、数にすれば薬剤師は不足している状態です。
薬剤師の今後を見据えても同様です。薬剤師は不況のあおりも受けません。加えて、現代の高齢化している社会では薬を必要とする人口は増えるばかりです。薬の専門家である薬剤師は年齢を問わず就職・転職しやすい職業なのです。
さらに、薬剤師になるのに必要な学業期間が4年制から6年制に変更されました。多くの薬剤師は大病院や製薬会社に流れたので、身近な調剤薬局やドラッグストアに人材が特に不足しています。その間にも、新たな店舗は増加しています。調剤薬局は全国で約5万5千、ドラッグストアは1万5千もあるのです。条件も給与が上がったり、面接の難易度が低かったりと転職に有利なことも少なくありません。そこで注意すべきなのは、転職の理由がなんであったかということです。人間関係で退職を希望したにもかかわらず、給与にだけ目がいってしまうこともあるでしょう。じっくりと新たな職場について吟味することが大切です。
売り手市場で転職するのに気を付ける点は3つあります。1つめは、給与が高い理由です。残業が多い、土日出勤があるなど労働環境が過酷な場合もあります。2つめは、交通の便です。主要な沿線から離れている立地のため、生活スタイルに大きく変化がでる場合もあるでしょう。3つめは、離職率が高い職場ではないかということです。職場の離職率や事情は聞きにくいことではありますが、最も重要なことでもあります。
そして、今薬剤師は年齢不問で転職しやすい時代ですが、いつまで続くとも限りません。病院や調剤薬局、ドラッグストアなどどの業態においても薬剤師は飽和状態になるともいわれています。また、2012年の調剤報酬改定により薬価のマイナス改定をはじめ、一部調剤薬局には厳しい内容が盛り込まれてもいます。その中で選ばれる、働き続ける薬剤師であるためには、自身のスキルを磨く努力をすることも大切なポイントのひとつです。
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